子育てを振り返ろう~ダブルバインドやっていませんか?~
皆さんは、ダブルバインドという言葉を知っていますか?
・「あまり聞いたことないな。」
・「ダブルバインド…、知らない。」
・「なんか知ってる。テレビでやってたよ。」
という人が多いと思います。
そこで今回は、つい子育てでやってしまいがちな「ダブルバインド」についてお話していいきたいと思います。
それでは、最後までお付き合い下さい☆
【ダブルバインド】
子育てにおけるダブルバインドとは、親が矛盾した言葉を言ったために、子どもが精神的に混乱してしまうことをいいます。
分かりやすい例をあげましょう。
親「これ、○○が壊したの?」
子「…。ううん、わかんない。壊れてたんじゃない?」
親「怒らないから、正直に言ってごらん?」
子「(怒らないんだ。許してくれるんだ。)…ごめんなさい。僕が壊してしまいました。」
親「何やってんの!!これ高かったのよ!!しかも絨毯まで汚れちゃったじゃない?どうするのよ!!ああ、もうもったいない!!いい加減にしてよ!!気をつけなさいって言ったでしょ!!」
よくある光景だと思います。
親としてはひとまず、「怒らないから。」と言えば正直に話すと思いますよね。
しかし、これがいわゆる「ダブルバインド」の始まりです。
子どもは悪いことをしても、親に言わないときがあります。
その際、親は子どもに「怒らないから、正直に言ってごらん?」と話すことが多いでしょう。
(上記のパターンです。)
子どもはそれを受け、「(怒られないんだ。許してくれるんだ。)」と考え、「…ごめんなさい。僕が壊してしまいました。」と言います。
しかし、それを聞いた親は「何やってんの!!これ高かったのよ!!」と怒ってしまうのです。
「怒らないから、正直に言ってごらん?」と言ったにも関わらず、怒るのです。
こういう会話に矛盾が生じる上記のようなパターンは、子どもが混乱してしまうのです。
結果、子どもに強いストレスがかかり、下記のような悪影響につながる可能性があります。
・感情を抑え込むようになる
・自分に自信が持てなくなる(自己肯定感の低下)
・意思決定するのが苦手になる(自己選択・自己決定)
・心身の発達に不調をきたす(寝つきが悪い、食欲がなくなる)
ですので、親は自分の言動に気を付けたり、矛盾したことを言わないようにしなければなりません。
また、なるべくポジティブな言葉を発信するのも効果的ですね。
少々のマイナスなことであれば、プラスに変更して言うぐらいの心の余裕も欲しいところです。
「汚れちゃったけど、掃除しようと思っていたからちょうど良かったわ。」などですね。
そもそも、どうしても怒りっぽいというママは、<アンガーマネジメント>に取り組むのも有効かもしれません。
なにはともあれ、ついやってしまいがちな「ダブルバインド」には気をつけましょう。
そして、楽しい子育てライフを送りましょう!!