兄弟・姉妹の子育てのコツは?「褒め・アゲ」子育てでほっこり仲良し
お子さんが二人以上いると、優先順位やけんかの仲裁など悩み多きことが毎日あると思います。気づいたら毎日子どもたちを叱ってばかりで疲れていませんか?どうしたらストレスなく過ごせるのでしょう。今回は子どもたちへの関わり方や声掛けについて考えてみましょう。
〇優先順位は上の子に
下の子は手がかかるも、甘えてくることが多く自然と下の子にばかり関わる事が増えると思います。上の子には、「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから」とまだ小さいにも関わらずお兄ちゃん・お姉ちゃんとして扱いがちになりますよね。
けれど、いつもお兄ちゃん・お姉ちゃんに仕立てられていると、不満やストレスが溜まってしまい、下の子に意地悪をしたりわざと赤ちゃん返りをしたり、ママやパパを困らせる行動をとることもあります。
上の子にもしっかりと甘えを受け止め丁寧に言葉をかけてあげることが大切なのです。そうすることで、上の子はママやパパが何も言わなくても下の子を大切にし、面倒を見て優しく接してくれるようになります。
自分の心が満たされるからこそ、ママやパパの役に立ちたい、下の子に優しくしたいと思えるのです。
〇喧嘩は仲裁せず、話を聞いて気持ちを代弁するだけでOK
では、喧嘩に関してはどのような関わりが必要でしょうか。
喧嘩についても上の子に譲るように言う、お兄ちゃん・お姉ちゃんなのだからと言い聞かせてしまうことも多くなりますね。
大人はどうしても喧嘩のときに解決をしたくなるもの。ですが大切なことは、「腹が立ったんだね」「悲しかったね」と言葉を掛けながら気持ちに寄り添い、「何があったの?」「どうしたかったか教えて」と、子どもの言い分を黙って聞くことです。そして「よしよし」「そうだったんだね」と抱きしめ慰めるだけで良いのです。
決してどちらが悪かったと決めつけて謝らせるようなことはしないようにしましょう。兄弟げんかは社会へ通じる人とのコミュニケーションのひとつ。家庭の中での社会勉強を経験しているのです。
今起きたことを思い返し、次の課題につなげるのは子ども自身。子どもは小さいながらもしっかりと理解しています。傷ついた心を受け止めて癒してあげましょう。
〇かけがえのない家族だから
兄弟・姉妹の子どもたち双方が、大人になっても大切に思いあえる存在でいるためには、小さな頃からの子育てが大切です。
親離れした後も、一番の理解者であってほしいし、何かあったときは助け合ってほしいですよね。
そのためにも、どうしたら思いやりを持ちあいながら育っていくのか考えてみましょう。
上のお子さんを優先させるくらいでも大丈夫。ときには「お兄ちゃんは大きいのだから、お兄ちゃんが先だよ」と順番を先にし、「お姉ちゃんは大きいから、お菓子の多い方をあげようね」と、目に見えてはっきりとわかる形で優先させてあげるといいですね。とても喜ぶでしょうし、もしかしたら「〇〇ちゃん(下の子)が、先でいいよ。わたしは待ってるから」なんて言ってくれる日がくるかもしれません。
少しだけ関わり方や子どもへの視点を変えて、今日から上の子にもしっかり目を向けて子育てしてみませんか?