子育てにおける、学習性無力感とは?
「ねぇ、ママ。本を読んで。」
「今、忙しいから、ちょっと待っててね。」
その後、結局寝る時間になってしまう…。
「ママ―。お散歩連れて行って。」
「忙しいから、また今度ね。」
どこの家庭でもよくある場面だと思います。
仕事に家事に子育て…、ママはとても忙しく大変です。
でも、ちょっと立ち止まって、考えてみてください。
今のような例を繰り返すと子どもはどうなるでしょう?
今回は、教育心理学の観点から、今回のような例を紐解いていきたいと思います。
【学習性無力感】
学習性無力感はセリグマンが唱えたもので、
長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象です。
これを、子育てに簡単に置き換えると、
・何度もママに「遊ぼう。」とお願いする
・「忙しいから無理。」と何度も断られる
・子どもは無力感を学習し、お願いすらしなくなる。
ということです。
これは、子どもも大人も同様の心理が働くことが研究で証明されています。
この心理が働いてしまうと、
・子どもの心がママから離れていき、親子の信頼関係が構築しにくくなる。
・人にお願いをするということに対して、不安を覚えるようになる。
・結果、コミュニケーションに対し不安感を抱き、友達付き合いに支障がでる。
では、このような心理状態にさせないためにはどうすればよいのでしょうか?
以下に説明します。
・子どもがアクションを起こしたら、すぐに肯定的に反応する。
・ママはいつも話を聞いてくれるという安心感(安心基地)を作る
このようにしていけば、子どもは学習性無力感などを感じずに、スクスクと育っていくと思います。
いつだってママは応えてくれるのだという、安心感を抱かせることが大事なのですね。
忙しいあまりに、子どもが学習性無力感を覚えてないか、注意深く観察してあげて下さい。
今回は教育心理学の観点から、「学習性無力感」について紹介しました。
心理学の知識を少し加えるだけで、子育ては何倍も楽しくなります!!
それでは、毎日楽しい子育てライフを!!