【片付けなさいは禁句?】心理的リアクタンスから考察
「早く片付けなさい!!」「もう着替えた? いい加減にしなさい!」
どこの御家庭でもある、日常的な場面だと思います。
忙しいと、つい口から出る言葉ですよね。
けれども、子どもは思うように動いてくれない…。
では、そんな時どうすれば良いのか?
今日は、教育心理学【心理的リアクタンス】の観点から一緒に考えていきましょう☆
心理的リアクタンスとは簡単に言うと、「自分のことは、自分で決めたい」という心理的欲求のことです。
例えば、子どもが自分から進んで片付けをやろうとしていたとします。
しかし、ここで親が先んじて「早く片付けなさい。」と声を掛けてしまうと、子どもは「自分の行動を勝手に決められた。」「片付けする・しないの選択権を奪われた。」と感じ、無条件に反発してしまうのです。
このような心理が働いた結果、「今やろうと思っていたのに!!」、「かえってやる気をなくした。」などのセリフが出てくるのです。
もっと小さな子であれば、むくれたり、持っている玩具を投げてしまうこともあるでしょう。
では、どうすれば良いのでしょうか?
このような場合は、【子どもに選択権を与える】のが有効です。
つまり、自己選択・自己決定を子ども自身が行うということです。
具体的な例としては、
「ねぇ、○○ちゃん。これ、いつ片付ける?」
これは、子どもが片付ける時間や片付け方などを選択・決定できるので大変有効です。
自分で納得して決めるので、責任をもってやってくれるでしょう。
結果、親子関係も良好になり、子どもの主体性も育ちます。
子どもの行動を教育心理学の観点から見てみると、気づかされることが多くあります。
今日お話ししたことを、皆さんの御家庭でも試して頂けたら、大変嬉しく思います。
心理学を身近に感じて、子育てをもっと楽しく!!