子どもの運動神経を高めるためには?

今日は、「子どもの運動神経の高め方」についてお話していきたいと思います。

 

みなさんは教育心理学者のスキャモンを知っていますか?

子どもの発達理論の第一人者です。

スキャモンの有名な研究の1つに「発育曲線理論」があります。

 

この理論によると、運動神経の向上に大きく関わる神経系の発達は1歳~4歳までに急激に伸びます。

また、3歳~9歳までは「プレゴールデンエイジ」と呼ばれており、運動神経が1番伸びる時期とも言われています。

 

つまり、この発達期間にいろいろな運動をすることが運動神経の発達には重要だということです。

では、具体的にどんな運動をすればよいのか、2つ紹介していきましょう。

 

 

  1. 感覚運動 

 

幼児期は、様々な感覚を養うのに最適な時期です。

この時期に運動の感覚を養うことで、運動神経の発達の基礎が養われます。

例えば、寝た状態から坂を転がったり、でんぐり返ししたりする。

他には、鉄棒や平均台、縄跳びなども有効です。

日常生活の中では、階段の上り下りや高いところからジャンプをして着地の感覚を養うのもいいですね。

これらは、全身の運動感覚や回転感覚、平衡感覚(バランス感覚)などを養うものです。

年齢が上がり、陸上や体操、球技などをやる時に大きく役立つ感覚です。

 

 

  1. リズム運動

 

リズム運動と聞くと、ダンスや体操などが思い浮かぶと思いますが、それだけではなく、スキップやケンケンなども大変有効です。

なぜなら、歩いたり、走ったりするだけでは経験できない運動のリズムを身につけられるからです。

特に、スキップは高く跳んだり、速く行ったりすることで、走る上での大事な基礎感覚を養うことができます。

同じように、サイドステップやクロスステップなどはバランス感覚や手足の協調運動の要素も含みますのでおすすめです。

複合的な要素を取り入れることで、運動神経は飛躍的に高まっていきます。

 

 

【まとめ】

 

幼児期に、上記のような様々な運動をすることはとても重要です。

そして、1番大切なことは、子どもが<体を動かすことが楽しい>と感じることです。

運動神経をたくさんトレーニングしても、子どもたちが楽しいと感じなければ意味がありません。

運動が楽しいと感じれば、自発的に体を動かすようになり、どんどん運動神経が良くなっていきます。

そうやって好循環が生まれると、本人も周囲ももっと運動が好きになります。

自然と運動神経の良い子どもに育っているでしょう。