スマホではなく、子どもに目を向けて!~三項関係を知ろう~

 

「つい、リビングでスマホをポチポチ…。」

「スマホを見ながら、子どもを寝かせている。」

 

忙しい日常では、よくある場面だと思います。

仕事に家事に子育て…、隙間時間でスマホは活躍するアイテムです。

 

 

でも、ちょっと待ってください!

子どもからの大切なサイン、見逃していませんか?

 

子どもの成長に大きくかかわる、「三項関係」を築くにはスマホを見ている一瞬が命取り。

 

少し大げさかもしれませんが、健全な発達には大切なサインなのです。

 

「子どもの発達~三項関係の築き方~」について、一緒に考えていきましょう!

 

 

乳児期の子どもたちは、両親や保育士など身近な大人と信頼関係を築きながら成長していきます。

特に1対1の関わりは信頼関係を作る上で大切で、コミュニケーションの基盤となりますね。

 

今日は、コミュニケーションについてのお話です。

 

 

生後6か月~10か月というのは、人とのコミュニケーションの力をつけるのにとても大切な時期です。

この時期には、「三項関係」というコミュニケーションが出来上がります。

 

 

三項関係というのは、

 

・子どもが発声をしながら指をさす(この時、大人はリアクションをする)

 

・大人が玩具などに向けて指をさす(この時、子どもはリアクションをする)

 

 

つまり、「自分・物・大人」の三つの関係性の中で、コミュニケーションをとることを言います。

 

 

目の前を走っている犬などを見て指をさしたり、大人の方に視線を送って「あっ。」と声を上げ訴えてきたりします。

 

これは自分と大人が同じ物を共有認識している状態のことで、「共同注意」ともいいます。

 

 

「ママも僕と同じ犬を見てくれているよね。」

といったように、特定の物と特定の人に意識が向き、自分―物―ママと三つの関係性の中でコミュニケーション力が育まれます。

 

 

子どもたちが成長に伴い、三項関係を築いていくことは「言葉の獲得」や「友達付き合い」の基盤となる力になります。

 

 

私たちは、慌ただしい生活の中で、子どもからの三項関係のサインを見逃していませんか?

 

つい、スマホをいじってしまって…子どもの「あっ。」というサインに反応が遅れたり、気づかなかったり。

 

 

「ママが反応してくれた。嬉しいな。もっと共有したいな。」

 

この気持ちがコミュニケーション意欲につながり、子どものコミュニケーション力を育んでいくのです。

 

スマホを眺める時間も大切ですが、子どもからのサインを見逃さないで下さいね。

 

 

親にとっても、子どもにとって大切な時期。

より楽しく、より愛に溢れた、子育てを!!